日々の行動がなかなか変えられない、職場でそんな風に悩んでいた部下がいたときに出会った本でした。
「人生を変える行動科学セルフマネジメント」
行動を変えることで結果を出す。結果を出すことで自分を変えていく。心理的に陥りやすい失敗の実例やその対応方法、実際に行動を起こして継続させていくためのポイントなどがわかりやすく書かれています。
精神論のように見える方もいるかもしれませんが、行動分析学など学問としての考え方に基づきながら書かれれているので、私としては納得のいく部分が多くありました。
その中で気になったことや考えさせられたことなどをまとめてみました。
感想【気になったこと・考えたこと】
まずは行動すべし
どれほど強い意志があろうと行動なきところに結果は生まれません。
引用:人生を変える行動科学セルフマネジメント
考えてばかりいて行動できない人も多いのではないでしょうか。考えてばかりいても行動しなければ、仕事の結果やいまの生活は変わらないですよね。他人も意志の強さではなく、その行動や結果に注目している本書は述べています。
まずは小さなことからでも行動を起こすこと、その積み重ねが人生を変えていくのでしょう。私の場合は早起きという行動を開始してから生活が一変しました。何気ない行動ですが、これが初めの一歩だったような気もします。
事実に目を向ける
あなたがすべきなのは、事実に正しく目を向けて、小さな行動を起こすことです。
引用:人生を変える行動科学セルフマネジメント
感情的になると事実とは異なる思い込みをしてしまうことが多い。事実に対して、自分で勝手に上塗りをしてしまって、本当に考えなくてはならない結果や改善しなければならない行動が見えなくなってしまいます。でも、嫌な事実ならば目をそむけたくなってしまうという気持ちもわからなくないでよね。
自分が一番に自分というものをわかっているつもりでしたが、改めて考えてみると意外と自分のことでわかっていない部分が多いことに気づきました。その時々の自分という事実に向き合うことがより行動をわかりやすくしていくことにつながるのでしょう。
失敗を素直に受け入れる
現実には、すでに起きてしまった失敗は早く見据えたほうがいいのです。
引用:人生を変える行動科学セルフマネジメント
これも事実に目を向けることにもつながります。でも失敗を受け入れられずに、そのままズルズルといってしまっては、そのあとさらに良くない結果になることが冷静になればわかることですよね。
いまという事実をみて、良い方向にいくような行動をすぐに起こしていくべきでしょう。ここにも感情的にならず素直にというのにポイントがあると考えました。
自分は個性的ではない
人は自分が考えているほど個性的ではなく、同じようなパターンに陥りやすいということです。
引用:人生を変える行動科学セルフマネジメント
うまくいかないときは個人的な性格のせいとして捉えがちですが、似たような人は他にもたくさんいて、その特徴を理解して行動していくべきだと本書は述べています。そのパターンがいくつか本の中に書かれているので、あてはめながら考えることが出来ます。
自分に限ったことではなく、同じような特徴をもっている人は他にもいるんだと思うだけでも、冷静になって自分と向き合うことができますよね。
100かゼロかでなはい
あなたが行動して手にした結果は100でもゼロでもありません。真っ白でも真っ黒でもありません。できたこととできなかったことがあるはずです。
引用:人生を変える行動科学セルフマネジメント
結果を評価する上で、数値を明確にすることは大切ですが、「100かゼロ」の思考は良くないと本書は述べています。
私も完ぺき主義なところがあるので、この考えをしてしまいがちですが、「できた・できない」ではなく、どれくらい成果が出たのかを明確に把握することが大切だと気づかされました。そうすれば、あとどれくらい足りないのかもはっきりして次の行動にもつながりますよね。
まとめ
まずは、いまの自分と向き合い、自分を冷静に見れるようになること。事実をしっかりと把握し、受け止めること。そこから導き出された小さな行動をくり返していくことが、自分を変えることにつながります。
いまという状況を変えられるのは他人ではなく、自分です。悩んでいる方は、少し時間をとって自分と向き合うことから始めてみてもいいのかなと思いました。
以上が「人生を変える行動科学セルフマネジメント」を読んでの感想でした。気になった方は是非読んで見てください。